正直に言うと、屋島周辺で「会席料理」を掲げる宿はそう多くありません。個人的には、香川といえばうどんのイメージが強すぎて、旅館の食事まで気にしたことがなかったんですよね。ただ気になって調べてみたんですが、瀬戸内の魚介と讃岐の郷土料理を組み合わせた、地元食材ならではの一皿を出す宿が屋島のふもとに残っていました。
この記事では、屋島駅から歩ける宿を中心に、地元食材を活かした食事が期待できる4軒を紹介します。会席料理そのものを主役にした宿もあれば、屋島の眺望を拠点として使い、食事は外の讃岐うどん巡りに任せるタイプの宿もあります。どちらも実在する選択肢として、事実に基づいて正直に書き分けました。
選び方の基準と4軒の比較表
屋島で宿を選ぶときの軸は、大きく2つに分かれます。ひとつは「宿の中で会席料理を完結させたいか」、もうひとつは「食事は外に出て、宿は眺望と拠点性で選ぶか」です。この2つの軸を意識すると、4軒の性格がはっきり見えてきます。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| 屋島の宿桃太郎 | 大浴場、全室畳敷きの客室 | 讃岐の郷土料理×京料理の会席、焙烙焼き | ペット同宿可 | 夕食4.67・朝食4.75 |
| ホテルパールガーデン | 禁煙ルーム、ラウンジ、宴会場 | 讃岐の海の幸・山の幸を使った和洋レストラン | 駐車場あり、コインランドリー | 夕食4.41・清潔感4.42 |
| ささや旅館 | 家庭的な雰囲気の和室 | 源平料理 | 屋島の遍路道・史跡巡りの案内サービス | 清潔感5.0 |
| Tabist栗林山荘 | 人工温泉の大浴場、家族風呂 | 素泊まり中心(食事は外の讃岐うどん巡りへ) | 高台からの屋島・瀬戸内海の眺望 | 朝食4.0 |
価格は2026年9月時点・2名1室1泊の目安です。宿によって「会席料理を出す宿」か「拠点として使う宿」かがはっきり分かれているのが、この表からも分かると思います。
屋島で地元食材の会席に出会える宿
焙烙焼きの「源平焼き」で地元魚介を味わう「屋島の宿桃太郎」
屋島の宿桃太郎は、一日限定3組までという小さな料理旅館です。公式サイトによると「自慢のメニューは、讃岐の郷土料理の豪快さと京料理の繊細さを合わせた渾身作で、瀬戸内の新鮮な魚介類を焙烙で塩蒸し焼きにした」料理が名物とのことで、地元の呼び名では「源平焼き」と呼ばれています。全室畳敷きの客室というのも、この宿らしい落ち着きです。
朝食の評価は4.75、夕食の評価は4.67と、8項目のなかでも食事まわりが際立って高いのが特徴です。清潔感も4.6と高水準で、口コミ件数は124件にのぼります。
会席の中の一皿、手打ちうどんは前日までの予約制
讃岐の食文化を紹介するサイトによると「2日前までに予約が必要。注文あってから湯がくので20分かかります」とのこと。おそらく会席の締めに供される手打ちうどんの話だと思われますが、湯がきたてを出すためにあえて手間を惜しまない姿勢が伝わってきます。
- ペットと一緒に泊まれるプランがある(「ペットと泊まる料理旅館プラン」和洋室70平米、63,800円)
- アクセスはJR屋島駅より5km
- 大浴場、浴衣、自動販売機などの設備あり
正直、屋島駅からは少し距離があるので車での移動が前提になりますが、ペット同宿可の料理旅館は珍しく、記念日というより家族旅行や愛犬との旅にぴったりの一軒だと思います。
讃岐の海山幸を和洋で選べる「ホテルパールガーデン」

ホテルパールガーデンは屋島そのものというより高松駅寄りの立地ですが、ここで紹介する4軒のなかでは口コミ件数が1,639件ともっとも多く、評点全体が安定して高い宿です。サービス4.37、客室4.45、風呂4.35と、8項目のどれを見ても大きく崩れていないのが強みです。
公式サイトによると「お料理は讃岐の海の幸、山の幸を使った食材を職人が長年培った技で仕上げる逸品に。心からのおもてなしでスタッフがお迎えいたします。」とのこと。レストランは和風スペースと洋風スペースを選べる作りになっているようです。朝食の会場については、公式サイトによると「窓から小鳥のさえずり、滝の流れる音が静かに流れるここちのいい空間、庭園を眺めながらの朝食は心なごみます。」という記述もありました。
寄せられている口コミには「非常に快適に過ごせて大満足」とあります。派手さより安定感で選ぶタイプの宿だと感じます。
ただし、屋島の山上そのものを目的にするなら、駅からのアクセスは「JR高松駅より徒歩約30分」とやや遠めです。車移動を前提に、宴会場や結婚式場まで備えた設備の充実度で選ぶ宿だと考えたほうが正直だと思います。
源平合戦史跡を案内してくれる家庭的な「ささや旅館」
ささや旅館は、琴電屋島駅徒歩3分という好立地にある、家庭的な雰囲気の宿です。公式サイトによると「風光明媚な屋島のふもとにたたずむ家庭的な雰囲気の宿で、お遍路さんや学生さんに親しまれています。」とのことで、観光客だけでなくお遍路さんにも長く利用されてきた宿だと分かります。
清潔感の評価は5.0。8項目のうち唯一評点が付いている項目ですが、満点というのは正直かなり印象に残ります。口コミ件数は31件です。
- 夕食は源平料理で屋島の味を楽しめる
- 屋島の遍路道、源平合戦史跡巡りを案内してくれるサービスがある
- ウォーキングの所要時間は、2~5時間程度
一人旅や少人数のグループで、食事だけでなく屋島の歴史そのものを歩いて体感したい人には、他の3軒にはない魅力だと思います。設備は決して豪華ではありませんが、駐車場やコインランドリーなど、実用面はきちんと押さえられています。
静かすぎるほど静かな宿。派手な演出のない分、屋島という土地そのものと向き合える一軒です。
屋島を一望する高台の素泊まり拠点「Tabist栗林山荘」

Tabist栗林山荘は、会席料理を出す宿ではありません。ここは正直に書いておきたいのですが、素泊まりプランが基本で、夕食の評点自体が存在しません。それでも紹介するのは、屋島を眺める拠点として非常に優秀だからです。
公式サイトによると「香川県高松市の中心地にありながら静かな環境に位置するホテル。ゆっくり滞在するのに最適です。高台にあるため、眺望も抜群!高松市内はもちろん、天気が良い日は小豆島をはじめとした瀬戸内海の島々も望めます。」とのこと。別の紹介記事にも「当宿舎より高松市内、屋島、瀬戸内海の小島(小豆島)を一望」という記述があり、屋島観光の拠点として使われてきた宿だと分かります。
温泉は人工温泉のトロン温泉で、効能はストレス、疲労回復、美容とされています。大浴場に加えて家族風呂もあります。朝食の評価は4.0、口コミ件数は70件です。
寄せられている口コミには「部屋からの高松市街の夜景に癒されました」とあります。アクセスは「高松駅から車・タクシー・路線バス約15分」で、素泊まり料金の目安は5,794円とかなり手頃です。
地元食材を味わうなら、この宿に泊まって、日中は屋島観光、夜は讃岐うどん巡りに出かける。そんな組み合わせ方が向いていると思います。
エリアと交通、予約の勘所
屋島周辺の宿は、琴電屋島駅から徒歩圏の宿と、高松駅寄りで車移動が前提になる宿とに分かれます。会席料理そのものを目的にするなら屋島の宿桃太郎かささや旅館、設備の充実度や口コミ件数の多さを重視するならホテルパールガーデン、眺望と拠点性、価格の手頃さを優先するならTabist栗林山荘という整理になります。
会席料理を出す宿は部屋数が少なく、一日の受け入れ組数を絞っているところもあります。特に手打ちうどんのように仕込みに時間がかかる一品は前日までの予約が必要な場合があるので、記念日など日程が決まっている旅行では早めの予約をおすすめします。
よくある質問
Q. 屋島で会席料理そのものを楽しみたい場合、どこを選べばいいですか。 A. 屋島の宿桃太郎とささや旅館が、宿の中で夕食が完結するタイプです。特に桃太郎は讃岐の郷土料理と京料理を組み合わせた会席で、朝食・夕食の評価がどちらも4.6を超えています。
Q. ペットと一緒に泊まれる宿はありますか。 A. 屋島の宿桃太郎にペット同宿可のプランがあります。
Q. 予算を抑えたい場合はどうすればいいですか。 A. Tabist栗林山荘は素泊まりで5,794円からと手頃です。ただし夕食は付かないので、食事は屋島やその周辺で別に探す前提になります。
まとめ
屋島で地元食材の会席料理を探すなら、選択肢は多くありませんが、4軒それぞれに正直な違いがあります。会席そのものを目的にするなら屋島の宿桃太郎かささや旅館、設備と口コミの安定感で選ぶならホテルパールガーデン、眺望と価格でまず一泊するならTabist栗林山荘。地元の味を余さず味わいたいなら、宿選びの前にまず、どこで何を食べたいかを決めておくのがよさそうです。
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