香川から小学生連れで五岳山や寒霞渓のある島へフェリーで渡るとなると、まず悩むのが「どこに泊まるか」です。港の近くで前泊して朝いちばんの便に乗るのか、それとも島に渡ってから宿を決めるのか。この2択で、子どもの体力の使い方がまるで変わってきます。
正直、宿選びは観光ルートを決めるより先に済ませておくべき作業だと思います。港からの距離、送迎の有無、朝食の内容。ここが決まっていないと、フェリーの時刻表を見ても計画が立てられません。この記事では、香川本土側の拠点になる宿と、小豆島側で観光の拠点になる宿を合わせて6軒、実際のデータに基づいて紹介します。
宿を選ぶ前に押さえておきたい基準
まず結論から言うと、前泊するなら高松側、島内でゆったり過ごすなら小豆島側の宿を選ぶのが基本です。どちらにするかは、フェリーの始発時刻と子どもの朝の準備にかかる時間次第だと思います。
以下の比較表は、紹介する6軒を港からの距離・温泉の有無・評点でまとめたものです。価格は2026年9月4日時点、2名1室1泊の目安です。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| ホテルAZ香川三木店 | 客室は禁煙ツイン中心 | 朝食は無料バイキング | 高松中央ICから車11分 | 客室4.3 |
| ホテルたいよう農園 屋島 | 客室は幅広いタイプを用意 | 朝食自慢の宿 | 屋島=高松中心部へアクセス良好 | 朝食4.24 |
| ホテルルートイン高松屋島 | 大浴場(人工温泉)あり | バイキング朝食無料 | 春日川駅より徒歩10分 | 夕食5 |
| オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル | 天然温泉・露天風呂 | 和洋朝食ビュッフェ | 土庄港より無料送迎あり(予約要) | 立地4.58 |
| アクアホテル小豆島リゾート | ペット同宿可 | 素泊まりプランあり | 福田港より車で約8分 | 客室4.75 |
| ベイリゾートホテル小豆島 | 天然温泉・家族風呂・露天風呂 | 夕食ビュッフェ | 寒霞渓紅雲亭等へ車20分圏内 | 立地4.5 |
こうして並べてみると、島観光の拠点として一番わかりやすいのはベイリゾートホテル小豆島です。プラン名に「寒霞渓紅雲亭等へ車で20分圏内」と明記されていて、五岳山エリアの観光と宿の距離感がはっきりしています。
香川本土側:フェリー乗り場に近く前泊にも使える宿
高松港からのフェリーは早朝便が多く、子ども連れだと前日入りしたほうが余裕を持てます。以下の3軒は、いずれも高松エリアに位置し、朝食を確保しやすい宿です。
高松中央ICから車で約11分、朝食バイキングが自慢の「HOTEL AZ 香川三木店」

HOTEL AZ 香川三木店は2026年3月にオープンしたばかりの宿です。公式サイトによると「【2026年3月18日オープン】HOTEL AZ 香川三木店 【公式】 高松自動車道「高松中央IC」より車で約11分」とのことで、車移動での立ち寄りやすさを前面に出しています。
朝食は和食・洋食・中華のバイキング形式で、公式サイトの案内では「ご飯・味噌汁・明太子・手作り豆腐・生卵・納豆・佃煮・漬物」といった和食メニューに加え、「ウインナー・さば塩焼き・スクランブルエッグ・和え物」も並ぶそうです。フェリーに乗る前にしっかり食べさせておきたい小学生連れには心強い内容だと思います。
客室評価は4.3、清潔感の評価は4.33と、8項目のなかでも高めの数字です。最安値の目安は5,280円からで、スタンダードプラン(朝食サービス)のツインルームは10,560円。
ただ、正直に言うと風呂・泉質のデータは無く、大浴場ではなく客室設備中心の宿です。港へのアクセスも自前で調べる必要があります。前泊で「寝て食べて出発する」ことに徹するなら合う宿です。
ことでん潟元駅から徒歩約10分、朝食にこだわる農家発のホテル「たいよう農園 屋島」

ホテルたいよう農園 屋島は、グループ企業の農園で採れた野菜や豚肉を使った朝食が売りの宿です。公式サイトによれば「そんな充実した朝を過ごしていただけるように、こだわりの朝食を提供しています」とのこと。レストランのバイキングでは「自社栽培の新鮮野菜や豚肉を ふんだんに使用した豊富なメニューが自慢」とも紹介されています。
屋島エリアは「高松中心部へのアクセス良好。自然豊かで落ち着いた環境ながら利便性にも優れた人気エリアです」と公式サイトの案内にある通り、高松中央部からのアクセスと静かさを両立しています。
朝食の評価は4.24で、8項目のなかで最も高い数字です。清潔感4.16、接客4.16も安定しています。最安値は4,100円から、素泊りプランは12,900円です。
寄せられている口コミには、深夜の駐車場対応に苦労したという声もありました。荷物が多い日や到着が遅くなりそうな日は、事前に駐車の段取りを確認しておくと安心です。
貸自転車の設備もあるので、朝食を食べたあとフェリー乗り場まで移動する手段の一つとして選択肢に入れておいてよいと思います。
大浴場(人工温泉)で朝の準備を整えられる「ホテルルートイン高松屋島」

ホテルルートイン高松屋島は、春日川駅から徒歩10分の立地にある大浴場付きのホテルです。公式サイトの案内では「ご家族でのご旅行は観光だけではなく、宿泊施設で過ごす時間も大切な思い出のひとつだと私たちは考えます」「お子様連れのご家族にも安心して快適に過ごしていただけるよう様々なサービスをご用意して」いるとのこと。
風呂は人工温泉の大浴場を備えており、朝いちばんに汗を流してから出発できます。夕食の評価は5.0という数字が出ていて、8項目のうち唯一満点です。清潔感4.25、接客4.23もバランスが取れています。
早割30プランを使えば、30日前の予約で10%OFF。駐車場無料・バイキング朝食無料・Wi-Fi・大浴場完備のダブルルームで16,800円です。
小学生と一緒だと、朝の身支度に時間がかかりがちです。大浴場でさっと温まってから朝食に向かえる導線は、忙しい朝には地味に効くと思います。
小豆島側:五岳山・寒霞渓観光の拠点になる宿
港に着いてからの移動を最小限にしたいなら、島内に宿を取るのが現実的です。以下の3軒はいずれも小豆島にあり、寒霞渓や五岳山エリアの観光拠点として使えます。
全室から瀬戸内海を望む、露天風呂の湯量が自慢の「オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル」
オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテルは、土庄港から車で約15分、無料の定期送迎もある宿です(予約要)。公式サイトでは「【公式】オリビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル|小豆島の夕陽と天然温泉のリゾート」と紹介されていて、客室ページには「全室から瀬戸内海と夕陽」とあります。
天空の露天風呂「オリビアンの湯」
温泉は天然温泉・大浴場・露天風呂の3種で、泉質はアルカリ単純泉。公式サイトの案内では「肌あたりがやわらかく刺激が少ない、やさしいお湯。湯上がりすべすべの"美肌の湯"です」と紹介されています。効能は慢性消化器病、神経痛、関節痛。
評点で目を引くのは立地4.58と夕食4.52です。8項目とも4.2を下回る項目が無く、レビュー数も2,322件と今回紹介する6軒のなかで最多です。寄せられている口コミには「お部屋は広く綺麗で子供達はバイキングに満足しているようでした」という声があり、実際に子連れでの滞在実績がうかがえます。
23万㎡の広大な敷地には、公式サイトによると「緑あふれるガーデンや果樹園が広がります」とのこと。プールも夏期のみ利用可能で、ベビーベッドの設備もあります。人気の和洋朝食ビュッフェ付きプランでオーシャンビュー・48平米(禁煙)で29,700円です。
土庄港からのアクセスが良く、寒霞渓や五岳山エリアへの観光の起点として素直に選びやすい宿だと思います。
福田港から車で約8分、ペットも一緒に泊まれる「アクアホテル小豆島リゾート」
アクアホテル小豆島リゾートは、小豆島福田港から車で約8分の場所にあります。この宿については公式サイトの素材が取得できていないため、楽天APIの値だけで紹介します。
評点はサービス4.71、立地4.64、客室4.75、設備4.62、風呂4.5、朝食4.64、夕食4.61、清潔感4.7と、今回の6軒のなかで全項目が最も高い水準です。レビュー数は33件とまだ少なめですが、「まずは建物・部屋・食事をする場所すべてにおいて綺麗でした」という声がありました。
ペット同宿可で、大型犬用のケージも完備。ミニキッチン付きの客室もあります(一部・要予約)。日常を忘れて海が見えるリゾートホテルで気ままにステイできる素泊りプランは、スタンダードツインルームで25,706円です。
土庄港からだと車で約40分とやや距離がありますが、福田港経由なら移動時間を短く抑えられます。フェリーの発着港をどちらにするかで、この宿の使い勝手は大きく変わってきます。
寒霞渓へ車20分圏内、家族風呂も備えた「ベイリゾートホテル小豆島」
ベイリゾートホテル小豆島は、坂手港からほど近い立地に加え、大部港以外は無料送迎もある宿です(2日前までに予約要)。今回の6軒のなかで、五岳山・寒霞渓エリアへの近さを最も具体的に示しているのがこの宿です(二十四の瞳映画村・オリーブ公園・寒霞渓紅雲亭等へ車で20分圏内)。
二十四の瞳映画村・寒霞渓紅雲亭等へ車で20分圏内
プラン名にはっきりと「二十四の瞳映画村・オリーブ公園・寒霞渓紅雲亭等へ車で20分圏内」とあります。寒霞渓は五岳山に連なる観光エリアで、ロープウェイの発着点である紅雲亭までの距離が明記されているのは、今回紹介する宿のなかでもここだけです。
自家源泉、地下1600メートルから汲み上げる天然温泉
温泉はサウナ・天然温泉・家族風呂・温泉・露天風呂と種類が豊富です。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉、効能は五十肩、神経痛、筋肉痛。公式サイトによると「当館敷地内の地下1600mより汲み上げた自家源泉の天然温泉でございます」とのことで、家族風呂があるのは小学生連れには嬉しいポイントです。
評点は立地4.5、サービス4.42と安定していて、レビュー数は1,907件。「夕食のビュッフェは、お料理はきちんと温かい状態で提供されていて」という声もありました。
素泊まりプランはオーシャンビュー・和室10畳(禁煙)で19,800円。売店やゲームコーナー、卓球台もあるので、観光から帰ったあとの時間つぶしにも困りません。
寒霞渓・五岳山を目的地にするなら、まず候補に入れてよい宿だと思います。
フェリーと五岳山観光、子連れで気をつけたいこと
ここまで6軒を見てきましたが、実際の計画では「港からどれだけ早く宿に着けるか」がいちばんの関心事だと思います。
- 高松側で前泊するなら、朝食が無料バイキングの宿を選ぶと出発前の食事の心配がいりません(HOTEL AZ 香川三木店、ホテルルートイン高松屋島など)。
- 島側に泊まるなら、送迎の有無を必ず確認してください。オリビアン小豆島とベイリゾートホテル小豆島は、いずれも一部の港からの無料送迎があります(予約要)。
- 家族風呂がある宿は、小学生連れの入浴の負担を減らせます。今回のなかではベイリゾートホテル小豆島だけが該当します。
寒霞渓のロープウェイ乗り場までの所要時間は、宿ごとに自分で確認してください。 今回の調査で距離が具体的に分かるのはベイリゾートホテル小豆島のプラン名だけで、他の宿については港からの距離しか分かりません。
まとめ
香川から小学生連れで五岳山・寒霞渓のある小豆島へフェリーで行くなら、前泊は高松側、島内観光の拠点は小豆島側、という2段構えで考えるのが現実的です。
朝食と大浴場を重視するならホテルルートイン高松屋島、寒霞渓への近さを重視するならベイリゾートホテル小豆島。どちらを軸にするかで、旅程の組みやすさが変わってきます。
ただ、価格や送迎の条件は時期によって変わることがあります。予約前には各宿の公式サイトで最新情報を確認してから決めることをおすすめします。
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